私のオンとオフ スイッチインタビュー 東京国際合唱コンクールで2年連続金賞受賞! 合唱団 団長の顔を持つ、かんぽ生命社員の"両立の秘訣"

私のオンとオフ スイッチインタビュー 東京国際合唱コンクールで2年連続金賞受賞! 合唱団 団長の顔を持つ、かんぽ生命社員の

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約24,000ある郵便局をはじめ、全国で働く日本郵政グループの社員。この企画では、それぞれの立場で仕事に取り組む社員の姿勢と知られざるプライベートでの横顔、そんなオンとオフの両面で活躍する社員の魅力ある個性を掘り下げていきます。今回話を聞いたのは、株式会社かんぽ生命保険 東北エリア本部に勤務する渡辺 敬大(わたなべ たかひろ)さん。会社の採用担当を務める傍ら、自ら立ち上げた合唱団の団長としても活躍しています。その活躍の様子とオンとオフの意外な共通点に迫ります。

渡辺 敬大(わたなべ たかひろ)さん

株式会社かんぽ生命保険 東北エリア本部
総務・人事部 主任

渡辺 敬大(わたなべ たかひろ)さん

2015年、日本郵便株式会社に入社。入社後は福島県内の郵便局で主に保険関係の業務に従事。その後、東北支社での勤務を経て、2022年より株式会社かんぽ生命保険へ出向。現在は主に新卒や経験者の採用を担当している。

採用担当として会社を"外から"見て、さらに好きになる

――渡辺さんが働く東北エリア本部の総務・人事部は、どんな雰囲気ですか。

渡辺:一言で言うと本当に温かい職場です。仕事と家庭の両立ができるよう、メンバー全員でお互いを支え合って業務を進めていく雰囲気があって、そこは特に好きなところですね。

ともに働く同僚たちと支え合いながら業務を進めている

――採用担当をされていますが、普段のお仕事を教えてください。

渡辺:学生向けの就活イベントの企画や準備がメインです。採用といっても業務は多岐に渡っていまして、出張も多いです。東北の各県で企業説明会を開催していますし、大学に出向いて当社の採用状況などを説明する機会も多いです。
そのほかに、内定者の皆さんが入社するまでの間のフォローも担当しています。

――仕事のやりがいはどんなところですか。

渡辺:採用担当は会社の"顔"になるので、内定者や経験者採用の方から「安心して話せた」とか「親しみやすい雰囲気が入社の決め手になった」という言葉を聞くとうれしいですし、やりがいを感じますね。

交流イベントなどの企画や準備も採用担当の重要な仕事の一つ

――仕事をするうえで大切にしているのはどんなことですか。

渡辺:自分自身が、かんぽ生命という会社を好きになるということです。心からよいと思っていないと相手には伝えられないので、会社を"外から"見て、他社と比較して、好きなところを増やしていくことを意識しています。

――渡辺さんから見た会社のよいところを教えてください。

渡辺:地域に密着していて、「地元の郵便局さん、かんぽさん」と親しまれて、安心感があるところですね。身近な存在として顔が見えるのは、大きな魅力だと思います。

団長であり指揮者! 注目を集める合唱団の発起人

――プライベートでは合唱の活動をされているそうですが、渡辺さんが合唱を始めたのはいつからですか。

渡辺:高校に入学してからです。もともと音楽が好きで、中学では吹奏楽部だったんですが、進学した高校が名の知れた合唱の強豪校だったので、自分も大きな大会に出場してみたいなと思って合唱部に入部しました。

――合唱の魅力はどんなところですか。

渡辺:"生きている音楽"であることでしょうか。合唱は、自分自身が楽器であり、唯一無二なんですよね。それぞれの合唱団にカラーがあって、同じ人がいなければ、同じ声もありません。その人たちがそろって瞬間的に出す音には、とても生命力を感じます。その瞬間、その人だけにしか出せない音があるのが、合唱の魅力だと思っています。だからこそ、仲間と力を合わせて創り上げるときは達成感がありますね。

――2020年に仙台で「紡輝(つむぎ)」という合唱団を結成され、活動されていますね。立ち上げたきっかけを教えてください。

渡辺:高校時代の合唱部の仲間と「OB・OGステージ」で集まったときに、合唱団を作ろうという話が出たんです。このあたりでは高校卒業後に入れる一般の合唱団の数があまりなくて、大学の合唱団も限られます。高校までみんな一所懸命合唱に取り組んできたのに、高校卒業後に活動する場がないのはとてももったいないので、われわれで新しく作ろうかと。母校の合唱団には、外部コーチのような形でボイストレーナーの方がいるのですが、その方と私で合唱団を立ち上げました。

――渡辺さんは団長であり、指揮者としても活動されているそうですね。

渡辺:確かに団長であり指揮者ですが、なんでも屋でもあります(笑)。いつも部活動の顧問のようなことをやっているんです。遠征に行く際のバスの手配なども含めて、基本的に旗振りは全部やっています。

紡輝の練習風景。土日を中心に、毎週練習をしている

――合唱団のメンバーにはどんな方がいますか。

渡辺:立ち上げ当初は、高校のOB・OGを中心に、十数名程度の小規模な合唱団でした。少人数でもクオリティの高い、輝きのあるハーモニーを紡いでいきたいという想いで「紡輝(つむぎ)」と名付けました。今では大学生を中心に50名ほどが在籍していて、その半数以上が高校のOB・OG以外となっています。

――メンバーを集めるのは大変でしたか。

渡辺:コロナ禍に立ち上げたので、人集めには苦戦するかなと思っていたのですが、声楽アンサンブルコンテスト全国大会に出場したあたりから、ありがたいことにSNSなどで注目を浴び、どんどん人が集まりました。仙台には県外から進学してきた学生も大勢いるため、うちの合唱団の噂を聞きつけて入団を希望してくれる人が多いですね。

――コンクールでは大きな実績を残されているそうですね。

渡辺:まずは結成した初年度で声楽アンサンブルコンテスト全国大会に出場することができました。さらに、東京国際合唱コンクールでは、第4回、第5回と連続で金賞を、また、第75回全日本合唱コンクール宮城県大会では、金賞と部門第1位にあたる宮城県知事賞をいただきました。さまざまな県から、合唱の強豪校出身の団員が集まっているからこそ、この結果につながったのだと思います。

2023年の夏に開催された「第5回東京国際合唱コンクール」で見事金賞を受賞!

――すごい実績ですね! 団長として歌唱指導もされるそうですね。

渡辺:個性を持った実力者が集まっているからこそ、当初は音が合わずに大会でも苦戦をしましたね。ただ、指導では「音を合わせて」ではなく、「隣の人の音に共感して、自分の声を出して」と伝えるようにしています。それは私にとって練習の核でもありますし、個性を活かしつつ、隣の人の声に共感して音楽を創ることを意識してもらうために繰り返し指導しています。練習を重ねて課題が解消されていくうちに、今の水準まで引き上げることができました。

商業施設で開催された合唱イベントでも歌声を披露

――合唱団の活動に対して会社の皆さんの反応はいかがですか。

渡辺:大会への遠征に合わせて休暇を取りやすくさせてくれるなど、配慮をしてもらっています。応援の気持ちもすごく感じていて、本当にありがたいですね。受賞時には「おめでとう!」と声をかけてもらい、うれしかったです。

――仕事と合唱団の活動を両立する点で難しいことはありますか。

渡辺:遠方でコンクールが開催されるときは前後の移動日もお休みさせていただくこともあるので、特にスケジュール管理は徹底しています。また、東京国際合唱コンクールへ出場する際には5連休をいただいたこともあるので、引き継ぎがスムーズに行えるよう日ごろから意識して働いています。

東京国際合唱コンクールのイメージキャラクター「うたおくん」と渡辺さん

仕事と合唱。共通しているのは好きになる大切さ

――仕事と合唱でスイッチを切り替えるものはありますか。

渡辺:やっぱり楽譜を開くときですね。楽譜を開くと「さぁ、やるぞ」と、合唱のスイッチが入ります。それだけ楽譜は特別な存在なんです。

「歌詞をどう表現するか、楽譜を開いた瞬間に思考が巡るのがスイッチ」と語る渡辺さん

――仕事と合唱団の活動の双方で役立っていることはありますか。

渡辺:合唱団には大学生が多いですし、採用の仕事でも大学生と接する機会が多いので、今の若者が何を考え、生きているのかが肌感覚でわかります。リアルな声を聞き、さまざまな価値観を知ることが双方の活動のやりやすさにつながっていると実感しています。

――仕事と合唱で共通している部分はありますか。

渡辺:好きになる大切さが共通しているなと、最近感じています。採用担当として、自分がこの会社のことを好きだからこそ説明会でしっかりと会社の話ができます。合唱では、表現するときにこの楽曲が好きだからこそ魅力を伝えることができると思っています。

――仕事と合唱団の活動で共通するスキルはありますか。

渡辺:採用担当としても指揮者としても、イメージを言葉で伝えるスキルは共通しているのかなと思います。音楽的な話は漠然としてつかみにくいところがありますし、就活イベントなどで社内用語を使って説明してもわかりづらいですよね。だから、具体化して相手にわかりやすく伝えることは共通するスキルかもしれません。

仕事でよき仲間を増やしながら、合唱では"仙台の魅力"となる!

――仕事に合唱団の活動にとお忙しいですが、将来の目標はありますか。まずはお仕事の方からお聞かせください。

渡辺:採用担当として、より多くの方々に会社の魅力を伝えていきたいですね。そうして素敵な仲間を増やしていき、いっしょに仕事をしていきたいと思っています。

――合唱団の目標はいかがですか。

渡辺:国内のアマチュア合唱界において最も大きい大会である全日本合唱コンクール全国大会に出場するのが一つの目標です。さらには、合唱団・紡輝こそが仙台の街の魅力になれればうれしいですね。個人としては、私には1歳になる娘がいるのですが、仕事でも合唱でも「自慢のお父さん」と言ってもらえるようになりたいです。

――最後に、仕事と合唱団の活動を両立する極意を教えてください。

渡辺:会社も合唱も、「好きになること」が大切だと思います。どちらも大変なことはありますが、好きという気持ちがあれば乗り越えられますし、踏ん張れます。ライフスタイルの変化があっても、好きな気持ちを持ち続けることが大切なのだと感じます。

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