私のオンとオフ スイッチインタビュー 氷上でも輝く! アイスホッケーの選手兼審判員として活躍するかんぽ生命社員
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約24,000ある郵便局をはじめ、全国で働く日本郵政グループの社員。この企画では、それぞれの立場で仕事に取り組む社員の姿勢と知られざるプライベートでの横顔、そんなオンとオフの両面で活躍する社員の魅力ある個性を掘り下げていきます。今回お話を聞いたのは、株式会社かんぽ生命保険 松山支店 松山西郵便局かんぽサービス部に勤務する平山 晶士(ひらやま あきひと)さん。職場で課長代理を務める一方、アイスホッケーの選手と審判員としても活躍しています。その活躍の様子とオンとオフの意外な共通点に迫ります。
株式会社かんぽ生命保険
松山支店 松山西郵便局かんぽサービス部 課長代理
平山 晶士(ひらやま あきひと)さん
1992年、当時の郵政省に入省。郵便局での集配や営業の業務を経て、1998年に四国支社へ異動し、保険業務に携わる。その後、複数の郵便局での勤務を経て、2022年から現職。
いつでもお客さまのそばで、少しでもプラスになるお話や手続きを
――平山さんが働く松山西郵便局かんぽサービス部はどんな職場ですか。
平山:若手社員からベテラン社員までみんな仲がよい職場です。いつも笑いが絶えず、社員一丸となって仕事に取り組んでいます。
――平山さんは、普段どういったお仕事をしていますか。
平山:お客さまのライフプランに合わせ、将来の備えとして各種保険商品をご提案することが仕事です。お客さまを訪問して、ご契約内容の確認や、アフターサービスのご案内などを行っています。
――班長として、また保険商品の募集品質リーダー(※1)としても取り組まれているそうですね。
平山:募集品質リーダーとして、お客さまのニーズを丁寧にくみ取ることの大切さやアフターフォローの重要性などについて、班内だけでなく部全体に対しても周知徹底するなど、募集品質の向上に取り組んでいます。
(※1)生命保険募集時の品質向上のため松山西郵便局かんぽサービス部独自に設置されている
――仕事をするうえで心がけていることを教えてください。
平山:「いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。(※2)」という気持ちでお客さまを訪問しています。お客さまにとって、現状よりも一つでも二つでもプラスになるようなお話や手続きをご提案することを心がけています。
(※2)かんぽ生命経営理念
審判員の役割は、試合を安全かつ公平に進めること
――仕事の傍らアイスホッケーの選手として、また審判員としても活動されています。平山さんがアイスホッケーを始めたきっかけを教えてください。
平山:スポーツが好きで、中学生からずっと軟式テニスをしていました。大学でも軟式テニス部に入ったんですが、ある日、友だちから「面白いスポーツがあるから観に行こう」と誘われたのがアイスホッケーとの出会いです。大学の先輩がプレーする姿に憧れて、すぐに入部して練習を始めました。思い切り滑っては思い切り転ぶことの繰り返しで上達していったように思います。
――社会人になってからもずっと続けてきましたか?
平山:就職して最初の6年間は東京勤務だったのですが、そのうち2年間だけ横浜のチームに在籍して選手としてプレーしていました。生まれ故郷の愛媛県に帰ってきてからは、しばらくアイスホッケーから離れていたのですが、息子が小学3年生になってアイスホッケーをやり始めたのをきっかけに再開しました。
――審判員を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
平山:アイスホッケーを再開したとき、愛媛県には審判員が数えるくらいしかいなかったんですよ。日本アイスホッケー連盟の方に声をかけてもらったこともあり、いい機会だと思って審判員の資格を取得しました。
――選手としてのアイスホッケーの魅力はどんなところにありますか。
平山:今50代半ばなのですが、45歳以上のメンバーで構成されたチームでプレーしています。同じ年代の仲間といっしょに氷に乗れるのがまずうれしいですし、私にとって非日常を楽しむ大切な時間になっています。試合中、得点につながるようなパスが通ったときは、仲間との連帯感を感じますし、とても気持ちがいいですね。今年4月には、ここ愛媛でOver-50(50歳以上のみが参加可能)の全日本大会が開かれるので楽しみです。
――審判員としては、どんな想いで臨んでいますか。
平山:アイスホッケーでは、危険なプレーが行われた場合、選手はペナルティとして2分間拘束されるなどの反則の内容に応じて決められた厳しいルールがあります。プレー内容によっては、選手生命だけでなく命にかかわることもありますから、大げさではなく、選手の"アイスホッケー人生"を変えてしまうかもしれません。だからこそ、適切にペナルティをとることも必要で、審判員として、試合を安全かつ公平に進めることを心がけて臨んでいます。
――アイスホッケーは激しいスポーツというイメージがありますね。
平山:そうですね。かつてアイスホッケーは「氷上の格闘技」と呼ばれていました。でも、氷上で格闘をしてはいけないのが現在のルールです。相手の体にダメージを与えるのはアイスホッケーではありません。ルールにのっとりプレーし、危険なプレーがあれば審判がペナルティを与えます。審判が公平な判断をもってジャッジすることで、ひいては選手のプレーの質が上がり、アイスホッケーそのものの人気も上がっていくと思います。
――日ごろの練習の様子を教えてください。
平山:基本的に第1・3・5週目の土曜日に練習をしています。練習場は閉館後のスケート場を使っていて、20時過ぎから21時半ごろまでが練習時間です。その間は、若いころと変わらず、いい汗をかけています。自宅では、腹筋だけは欠かさずに毎日150回続けています。
――毎日150回とはすごいですね! 仕事とアイスホッケーの活動を両立するために心がけていることはありますか。
平山:練習や試合で筋肉痛になるので、仕事に支障が出ないよう体調管理は怠らないようにしています。塗り薬をつけたり凝りをほぐしたりと、意識的なメンテナンスを心がけています。
アイスホッケーで気持ちを切り替えることで、仕事もまた頑張れる
――仕事とアイスホッケーの活動で共通する心構えやスキルはありますか。
平山:どちらにもしっかりとしたルールがあります。仕事もアイスホッケーも、定められたルールのなかで活動を楽しむことが大事だと思います。そしてどちらも油断は禁物。ちょっと油断をしたらミスやケガをしてしまいますから、一つ一つ丁寧に、気を引き締めながら取り組むことが大事ですね。
――アイスホッケーをやっていることで仕事によい影響はありますか。
平山:アイスホッケーで汗を流すことがよい気分転換になっていて、気持ちを切り替えてまた仕事も頑張ることができています。あとは、お客さまやそのお子さんがスポーツをやっていると、スポーツの話題で会話が弾んでお客さまとの距離も近くなる気がします。
後輩の育成と次世代への継承を。将来は70歳での世界大会を目指す!
――仕事にアイスホッケーの活動にとお忙しいですが、将来の目標はありますか。
平山:仕事では、保険の業務に携わるようになって25年となり、いろいろと経験を重ねてきました。後輩たちに成長してもらいたい想いがあるので、育成に注力して、役に立つことがあれば伝えていきたいですね。アイスホッケーでは、これからも選手と審判員を続けて、できれば70歳で世界大会に出場するのが目標です。
――愛媛県の氷上スポーツ文化を次世代へ継承する活動もしているそうですね。
平山:はい。アイスホッケーをはじめ、フィギュアスケートやカーリングなど、100名以上の選手が日々練習をしている、愛媛県唯一のアイススケート場があるイヨテツスポーツセンターが2027年1月に閉鎖することが決まってしまいました。そこで、愛媛県にスケートリンクを設立する運動を行っています。通年使えるリンクができて、愛媛県から世界的なスポーツイベントで活躍する選手が出ることが私の夢の一つでもあります。
――最後に、仕事とアイスホッケーを両立させる極意を教えてください。
平山:何事も、やっぱり健康管理が第一ですね。もう一つは、自分自身が快適に過ごせる感情を保ち続けることを意識しています。好きな音楽を聴いたり、自然のなかで登山やキャンプを楽しんだりして快適に過ごせるよう心がけています。