合宿のオフ時間を大公開! 日本郵政グループ女子陸上部 北海道合宿のオフに密着!
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日本郵政グループ女子陸上部「POSTIES」(以下、POSTIES)では、毎年、夏の北海道で長期合宿を行っています。秋のトラック・駅伝シーズンに向けたトレーニングとして、夏は重要な時期。今回は番外編として、懸命に練習に励む合間の貴重なオフの様子をお届けします。
鈴木 亜由子(すずき あゆこ)選手
愛知県出身。2014年入社の初代キャプテン。これまでにオリンピックには、2016年リオデジャネイロ5000m・10000m代表、2021年東京ではマラソンで日本代表として出場。
太田 琴菜(おおた ことな)選手
兵庫県出身。2018年入社。3代目キャプテンを務めたチームの中心的な選手の一人。
大西 ひかり(おおにし ひかり)選手
兵庫県出身。2019年入社。同期入社の菅田選手、廣中選手とともにチームを支える中堅選手であり、2023年アジア大会マラソンでは5位に入賞している。
田島 愛梨(たしま あいり)選手
愛知県出身。2023年入社。同じ愛知県出身の鈴木選手に憧れて陸上を始めた。
北海道という理想の環境「練習の質と量が上がる」
北海道は、日中の気温が高い日もありますが、湿度は比較的低く、朝夕には涼しさも感じられるので、スポーツの合宿に向いている地です。POSTIESの夏合宿は、8月初旬に網走市から始まり、士別市へと場所を移しトレーニングを重ねています。
「普段は勤務があって、2回に分けて練習することが多いんですけど、合宿ではすべての時間をトレーニングに充てられるので、練習量も増え、質も高くなっていると思います。北海道は、練習するのにいい環境で集中できるので、私は好きですね」(太田選手)
秋から始まる本格的なトラック・駅伝シーズンに向けて、夏の合宿はとても重要です。
「一日一日を大事に、今日より明日、明日より明後日というように状態をよくしていきたいと思っています。合宿を、秋以降の駅伝・マラソンへの足がかりにしたいですね」(鈴木選手)
チームとしての目標のほか、選手各々がテーマを持ち、それぞれの思いで合宿に臨んでいます。
最大の楽しみは食事「気持ちがゆるむ、大切な時間」
厳しい練習をこなす選手にとって、食事は最大の楽しみです。長い合宿が続くと席も決まってきそうなものですが、そんなことはなく、毎回ランダムに座るそうです。
「練習はきついですけれど、食事のときにはリラックスして、みんなとわいわいしています。気持ちがゆるむ時間というのも大切です」(鈴木選手)
「私は座った席で近くになった先輩たちとよく話をしますが、毎回顔ぶれが違うので、ある意味それが楽しい(笑)」(田島選手)
合宿の期間は、トータルで40日ほど。毎日同じメンバーで顔を合わせているはずなのに、食事ではいつも会話が盛り上がるそうです。
席が決まっていないのでいつもまわりは異なるメンバー。長丁場を乗り切るための気分転換にもなっているようです。
「私たちの会話は、だいたい"推し"の話です(笑)。私はTWICEで、愛梨は......」(大西選手)
「Snow Manの深澤さんです!」(田島選手)
「今年は、『私から会話をするようになった』って先輩から言ってもらえるようになりました。去年は入社して初めての夏合宿だったので緊張していて『シーン』って感じで(笑)。毎日の練習をこなすことに精いっぱいで、他のことへの余裕があまり持てなかったんです」(田島選手)
「今年の愛梨は、すっかり打ち解けてるね(笑)」(大西選手)
オフでも走ったり、「推しグッズ」を見つけに街まで行ったり......
合宿中といえども、オフの日があります。しかし、完全に休養というわけにもいかないようです。
「オフの日でも食事はみんなでいっしょに食べるので、顔を合わせていますね。そして、みんな走ってますね(笑)。休みたいなぁと思うときもあるんですけど、とりあえず朝から走って......という感じで、習慣になっているんだと思います」(大西選手)
それでも、練習のない時間は思い思いに過ごしているようです。
「それぞれの合宿地で楽しんでいます。士別市だと、近くのスーパーに推しのグッズのガチャガチャがあるので、通っています(笑)」(大西選手)
「いろんなところに合宿に行けるのは、楽しいですね。そこでの食事とか、景色とかも楽しみにしています」(太田選手)
すべては練習の質を上げるため
ただ厳しいだけの練習では、選手の疲労感も高まってしまいます。楽しく、それでいて効率のいい練習になるように工夫を凝らしているそうです。
「サーキットトレーニングのときには音楽を流すんですが、そのプレイリストは選手が好きなものを入れて作ってます。みんないろいろなジャンルを入れるので、だんだん詳しくなっていきます」(大西選手)
「私が入れたのが流れた!とか、あ、これは(大西)ひかりさんだなとか、わかるようになりますよね(笑)」(田島選手)
「この前は『アンパンマンのマーチ』が流れて、『これ誰?』って聞いたら、『(和田)有菜だよ!』って(笑)」(太田選手)
「やっぱり、自分の好きな曲が流れると、テンション上がるよね」(鈴木選手)
食事時の盛り上がりぶりやサーキットトレーニングでの明るい雰囲気と、トラックに入ったときの真剣な表情は、選手が明確にオンオフを切り換えていることを物語っています。
上手に気分転換することで練習の質を上げていこうという、チームと選手の気持ちが感じられました。
POSTIESは、いよいよ一年のなかで最も山場となる、秋のレースシーズンに入ります。これからの活躍にご注目ください!
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