創部10周年の日本郵政グループ女子陸上部。歴代キャプテンに聞く「チームの成長」と"POSTIES"としてのこれから
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日本郵政グループ女子陸上部は、今年、2024年4月に創部10周年を迎えました。これを契機に、チームの愛称を新たに"POSTIES(ポスティーズ)"とし、マスコットキャラクターも誕生しました。10周年という節目にどのような思いを寄せているのか、歴代のキャプテンとコーチに話を伺いました。
鈴木 亜由子(すずき あゆこ)選手
1991年愛知県生まれ。2014年入社。創部から2019年3月まで初代キャプテンを務めた。
太田 琴菜(おおた ことな)選手
1995年兵庫県生まれ。2018年入社。2022年4月から2024年3月まで3代目キャプテンを務めた。
菅田 雅香(すがた みやか)選手
2001年福岡県生まれ。2019年入社。2024年4月から4代目キャプテンを務めている。
比企 和一(ひき かずゆき)チーフコーチ
神奈川県出身。2014年の創部よりコーチに就任し、2021年よりチーフコーチを務めている。
歴代キャプテンが振り返る「創部10周年」
――創部10周年ということで、まずはチームに対する率直な思いを聞かせてください。
鈴木:一年一年挑戦してきて、気がついたら10周年という感じです。長いか短いかでいえば、長いとは思わなかったですね。チームのメンバー、みんなそれぞれにカラーがあって。そこから刺激をもらってここまで来られたなと、感謝の気持ちでいっぱいです。
太田:私は入社7年目となり、チームがすごく変化してきたのを感じます。駅伝で2度、3度と日本一になれて(※)、このチームの一員であることをとても誇りに思います。またこの7年は充実しているだけに、時の流れを早く感じます。
(※チームとしては2016年・2019年・2020年の3回優勝、太田選手はうち2回優勝を経験)
菅田:10周年という節目の年に、自分が現役でチームに在籍して、キャプテンを務めさせていただいていることがすごくうれしいですね。創部してから今日に至るまでに、先輩やチームメイト、スタッフの方々をはじめ、社員のみなさんやチームに携わってくださった方々の思いがつながっているんだなと思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも20年、30年とつなげていけるように、自分もさらに頑張っていきたいと思います。
――日本郵政グループ女子陸上部が10年をかけて変わって、成長してきたところはどのようなところでしょうか?
鈴木:創部当初はまったくの手探り状態で、選手個々のよさをうまくまとめきれませんでした。でもチームが年数を重ねるうちに、個人のよさを残しつつも、お互い認め合ってチームとして成長することができました。そういった過程をみんなで作ってこられたと思っています。
太田:年々、応援してくださる方々が増えてきていることで、より一層、頑張ろうと思うようになりましたね。トラックや駅伝のみならず、マラソンではすごく応援に力をいただいて走ることができています。応援の方々の多さで、愛されるチームになってきたんだなとより実感します。また今までもですが、特に今のチームの雰囲気はすごくいいですね。
鈴木:みんな、お互いを尊重し合うという雰囲気がありますよね。
太田:全体的にレベルが高くなっているというのは実感しています。目標についても、誰かに言われたからではなく、各個人の目指すところが少しずつ上がっている。みんな、これまでに培った経験を大事にしつつ、次へ次へと進んでいこうという意識があります。
鈴木:みんな前向きですよね。自己ベストを超えた先にチームの成長がある、みたいな。みんなそれぞれ課題は違うけど、お互いがお互いを気にかけながら、いっしょに成長していこうという空気ができています。
新たなチーム愛称"POSTIES"と、新キャラクターが誕生
――10周年を迎えて、日本郵政グループ女子陸上部の新しい愛称が"POSTIES"となり、同時に新しいキャラクターも生まれました。どんな印象ですか?
鈴木:率直に、かわいいなって(笑)。
菅田:うん、かわいくて気に入っています(笑)。
太田:給水を入れているクーラーボックスにロゴシールを貼っているんですけど、練習中に見て癒やされています。
――比企チーフコーチに伺いますが、新しいキャラクターの誕生にはどのような背景があったのでしょうか。
比企:10周年という節目の年ということが大きいですね。これまでの10年の振り返りと、次の10年、それからもっと先に向けて、チームがより長く多くの方々に愛され、発展していけるようにという思いを形にできればと。
――キャラクターはどのように生み出されたのですか?
比企:いろいろな案を検討しました。日本郵政グループを表す「JP」というロゴを形にするとか、キャラクターは動物ならどんな動物がいいのかとか、はたまた陸上部ということで二足歩行のキャラがいいのかとか、いろいろ議論しながら......。
ただ、創部の理由の一つでもある日本郵政グループの事業にある手紙を「届ける」ことと駅伝のたすきを「つなぐ」ことの親和性から始まった活動でもあるので、「たすき」はどこかに入れたいね、と話していました。
紆余曲折(うよきょくせつ)がありましたが、最終的には、明るく、ハツラツとしていて、かつ愛らしさを表現した白のトイプードルに、コーポレートカラーである「ゆうせいレッド」のたすきをかけたキャラクターに決まりました。過去3度のクイーンズ駅伝日本一を達成したチームの誇りを持ち、またさらに多くの方に応援していただけることを期待しています。
個人として、チームとして、秋シーズンに臨む
――最後に、選手のみなさんの今後の目標をお聞かせください。
鈴木:10周年を迎えた今年度は、まずは駅伝に貢献したいと思っています。個人の目標としては、マラソンで2025年開催の東京世界陸上を目指して頑張りたいですね。
太田:私も駅伝に向けて、日ごろから応援してくださっているみなさんのためにも、チームとして結果を残せるように頑張りたいです。加えて、個人としては、マラソンをしっかりと走れるようにトレーニングしていきたいと思っています。
菅田:個人の目標は、まずは大きな大会で納得のいく結果を出すこと。春の日本選手権では、すごく悔しい結果になってしまい、改めてその難しさを感じました(※)。
(※女子10000mに出場し32分02秒52のタイムで5位入賞。表彰台も目前だった)
みんなの思いをつなぐ、今後の日本郵政グループ女子陸上部「POSTIES」の活躍にご期待ください!
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