たびぽすと 恋人の聖地から想いを届ける写真旅―鳥取・白兎海岸エリアを巡る

たびぽすと 恋人の聖地から想いを届ける写真旅―鳥取・白兎海岸エリアを巡る

あなたに伝えたい旅路がある。
そこでしか見られない景色、そこでしか感じられないものを写真に収めながら旅を進めていく。四季の移り変わりや美しい自然のなか佇むポストを目指す旅へ出発です。


今回の旅先は、神話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」の舞台となった鳥取・白兎(はくと)海岸周辺。目の前には日本海が広がり、私たちを迎えてくれます。

白兎海岸
白兎海岸

白兎海岸は、神話にちなんで2010年に「恋人の聖地」に認定された場所。今回は、縁結びスポットを巡る旅に出かけてきました。

旅の始まりはピンク色のポストと白兎神社

今回の旅は、白兎神社の鳥居の横に設置されたポストから始めます。

ピンク色に塗られたポストには、大きなハートとウサギが描かれています。なんと、ポストの中には白兎神社で縁結びの祈願を受けた御札が収められています。

白兎神社は、日本最古の書物『古事記』の一説にある「因幡の白兎」にゆかりのある神社。大ケガをして傷ついていたウサギを助けてくれた大国主命(おおくにぬしのみこと)とその想い人・八上姫(やかみひめ)の縁を結んだウサギが、縁結びの神様「白兎神」としてまつられ、そのご利益にあずかろうと縁結びを願う人々が全国から訪れるのだとか。

鳥居をくぐり参道の階段を上がって歩いていくと、たくさんのかわいいウサギの石像が迎えてくれます。

縁結びの神社に来たからには、私も恋人との縁についてお願いごと。これから先もこのご縁がしっかりと結ばれていくよう、想いを込めて祈りました。


参拝を終え、白兎神社ならではの「白うさぎおみくじ」を引いてみました。これは、陶器でできたウサギの中におみくじが入っているというもの。開けてみるとなんと大吉! 願いごとが近い日にかなうような予感がして、胸が高鳴ります。

また、良縁・子宝・繁盛・飛躍・健康の五つの縁を示す「縁」と記された「結び石」も、白兎神社ならではの縁起物。鳥居の上に投げて乗せると幸運が訪れるといわれています。

今回は結び石をウサギの石像の上に置き、願いがかなうように祈りました。家に持ち帰って飾ったり、お守りとして身につけたりする人も多いのだそう。


白兎神社は有名な縁結びスポットということもあり、この日もたくさんの方が参拝にいらっしゃっていました。

白兎のご当地グルメを堪能

参拝を終え、次に訪れたのは道の駅「神話の里 白うさぎ」。

道の駅に入ると最初に迎えてくれたのは2代目ウサギ駅長の縁(えにし)くん。縁くんに一目会いたい!と訪れるウサギ好きの方も多いそうです。

縁くんを愛でた後は、お目当てのご当地グルメを求め「すなば珈琲」へ。

早速楽しみにしていたご当地バーガーの「もさバーガー」を注文しました。
「もさ」とは地元の特産品「もさえび」のことで、白身魚などといっしょにすり身にしてカラッと揚げたカツが挟まっています。

ハート型になったバンズは、道の駅内の「白うさぎのパン屋」で毎日焼かれ、ふっくら。新鮮なレタスとトマトのほか、砂丘らっきょうを使った手作りタルタルソースが味の決め手で食べ応えは十分! ここでしか楽しむことのできない味わいです。

天気のよい日はテラスから海を眺めながら味わってみてはいかがでしょうか?

日本海を一望できる白兎の丘へ

エネルギーチャージをしたところで、次に訪れたのは「白兎の丘」。
長い坂道を上り、たどり着いた先には青い日本海を一望できる絶景が待っていました。

白兎の丘にある、大切な人と鳴らすと幸せになれるといわれている「愛の鐘」と「白兎のお告げ箱」も縁結びには欠かせない場所です。

「白兎のお告げ箱」は、道の駅で販売のオリジナルコインに願い事を書き、箱から3歩下がってハートに向けて投げ入れるというもので、少ない回数で入れるほど願いがかなう日が近いとされています。

海が見えるカフェでひと休み

ひとしきり景色を堪能したら、白兎海岸沿いまで戻り、海が見えるオシャレな雰囲気のAOAKUA(アオアクア)でちょっとひと休み。

店内は落ち着いた色味のインテリアで居心地のよい空間。


ついつい長居しそうな店内には、ウサギをモチーフにしたフォトスポットも。

おすすめのハワイで人気があるマラサダドーナツと見た目にも涼やかなクリームソーダ。海の見える落ち着いた空間でいただくスイーツに心も体も満足。


ここを訪れた人は、海を眺めながら思い思いの時間を過ごしていました。

店内から見える日本海の表情は日々異なり、雨上がりには虹が見られる日も

夕日が照らす白兎海岸

日が傾き始めた頃、海を眺め思いにふけったAOAKUAをあとにし、歩いて白兎海岸へ移動します。

日本海に沈む夕日と淤岐ノ島(おきのしま)

「日の入りを待っていてよかった」


目の前に広がる絶景に、何度も感動の声を上げてしまいます。

海岸をあとにして、あのポストへ。

彼との縁が結ばれることを祈りながら歩を進め、普段は面と向かって言えない想いを綴ったはがきをそっとポストに投函。

今回の旅ではゆったりとした時間のなかで、おいしい食べ物、あたたかい人、そして白兎海岸から普段は得ることができないエネルギーをチャージできたように感じました。

恋人の聖地、白兎海岸。
改めて恋人とのご縁についてゆっくりと考えることができた、貴重なひととき。


あなたも想いを文字に託して、ピンク色のポストから投函してみませんか?



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