映画『大きな玉ねぎの下で』 W主演の神尾 楓珠さん、桜田 ひよりさんが語り合う「手紙の魅力」

映画『大きな玉ねぎの下で』 W主演の神尾 楓珠さん、桜田 ひよりさんが語り合う「手紙の魅力」

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1985年、文通相手(ペンフレンド)をモチーフにした爆風スランプの曲が発売され、その曲にインスパイアされた映画『大きな玉ねぎの下で』。2025年2月7日から公開されるこの作品でW主演を務める俳優の神尾 楓珠(かみお ふうじゅ)さんと桜田 ひより(さくらだ ひより)さんのスペシャルインタビューをお届けします。作品についてはもちろん、手紙にまつわる思い出や手書き文字に表れる人の想いなど、デジタルツール世代のお二人だからこそ感じることができる「手紙の魅力」をたっぷりと伺いました。

神尾 楓珠(かみお ふうじゅ)さん

神尾 楓珠(かみお ふうじゅ)さん

1999年生まれ、東京都出身。2015年に俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、CMなど次々と話題作に出演。趣味はサッカー。

桜田 ひより(さくらだ ひより)さん

桜田 ひより(さくらだ ひより)さん

2002年生まれ、千葉県出身。幼少期からキャリアを重ね、これまでに数多くの作品に出演。2024年には、第47回 日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞。趣味は映画鑑賞、香水集め。

映画『大きな玉ねぎの下で』STORY
夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている丈流(たける)と美優(みゆう)。連絡用のバイトノートを通じて、次第に心を通わせるようになる。お互いの素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下(武道館)で初めて会う約束をするが──。一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋のエピソードが語られていた。顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして......。2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか? 令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受ける──。

映画の公式サイト
https://tamanegi-movie.jp/

曲を知っている人にも知らない人にも愛される作品に

――今作で、神尾さんが演じた丈流、桜田さんが演じた美優。それぞれの役をどのように捉えて、どのように向き合いましたか?

神尾:丈流は、就活生の悩みを抱えている役柄なので、台本に描かれているとおりに「ちゃんと葛藤しよう」という気持ちで臨みました。就活に対してひねくれているというか、ちょっと斜に構えて見ている部分があるので、そこはちゃんと丈流のキャラクターの一つとして意識してやっていましたね。

桜田:美優は、猪突猛進なところもありますし、好きなことに向かって自分の力でまっすぐに進んでいける子ですね。エネルギーを持っている女の子で、ちゃんと相手の目を見て話すことを意識しました。

――共演した場面で印象に残っているシーンを教えてください。

神尾:酔っぱらって2人で歌っているシーンですね。一視聴者として見て、すごく微笑ましかったです(笑)。

桜田:そうですね。その前にお店で2人で飲んでいるところから徐々に緊張がほぐれていって。あと私は、待ち合わせのシーンも好きです。美優は待つ側だったんですけど、そこからお店に向かうまでの流れがすごく好きです。

――作品の見どころについても聞かせてください。

神尾:今回、「大きな玉ねぎの下で」という楽曲からインスパイアを受けて映像化しています。この曲を知らない人も楽しめると思いますし、知っている人からしたら「あの時代、懐かしいな」とか、「手紙を送り合っていたな」とか、そういう気持ちになってもらえたらうれしいですね。

桜田:現代パートと過去パートに分かれている作品なので、今どきの20代の方には現代パートが刺さるし、親世代の方には過去パートも刺さると思うので、幅広い世代の方々に愛される作品になればいいなと思います。

――共演してみて、お互いに「俳優としてすごい」と思った部分はどんなところですか?

神尾:桜田さんは、すごく器用なんですよ。切り替えのスイッチを入れるのが早くて、それまで笑っていたのに、急に真面目なお芝居ができちゃうんです。それはすごいなと思いました。長年お芝居をやってきた経験もあると思いますが、監督から言われたときに「わかりました」と言ってさっとできちゃうところや、引き出しの多さもすごいなぁと思いましたね。

桜田:「今まで笑っていたのに、すぐ本番のスイッチが入る」とはよく言われるんですけど、自分ではあまり意識していなくて。自分のなかで「一個お笑いが終わった」っていうポイントがあって......。

神尾:え? "お笑いが終わったポイント"って?

――「オチがつく」ということですか?

桜田:そうです! "オチたな"というところで自分のなかで腑(ふ)に落ちると、その笑っていたことがどこかに行っちゃうんです。

神尾:確かに! さっきまで笑っていたのに、もうその話を忘れている、ということがありました(笑)。

桜田:神尾さんは、空気感がすごく心地よくて、誰にも無理をさせない感じというか。実際に私自身リラックスしていっしょにお芝居ができました。その空気感は本当に唯一無二だなと思います。

神尾:光栄です!

「相手のことを想って文字を書く時間」は手紙ならでは

――今作は、「手書きのメッセージ」「手紙」がキーワードになっています。お二人は印象に残っている手紙はありますか?

神尾:僕は、高校1年生から2年生になるときに転校したんです。そのときに、クラスの一人ひとりが書いた手紙を並べたアルバムをもらいました。それは今でも大事に保管していて、読み返すときもあります。やっぱり手紙の書き方に人柄が出ますよね。ちゃんと丁寧に書いてくれる人もいれば、雑に一言「頑張れ!」と書く人もいて(笑)。その人らしさが出るなぁと思いましたね。

桜田:私は、手紙とはちょっと形が違うんですけど。以前、ネガティブな感情になってしまって「自分にいいところなんて一つもないや......」と家でつぶやいたことがありました。翌朝起きたら、「ひよりのいいところ」というタイトルで母がA4の紙いっぱいに私のことを書いてくれていたんです。"自分はなんていいお母さんを持ったんだ!"と感動して、今でも大切に取っておいています。

――デジタルツール世代のお二人にとって「手紙のよさ」は何だと思いますか?

神尾:メールやメッセンジャーアプリとかで送るよりも、手紙は手間がかかるじゃないですか。だから、ちゃんとその人のことを考えて書かなきゃいけないですよね。デジタルツールだと、寝転がりながらでも打てますけど、手紙となるとちゃんと机に向かって書かなきゃいけないし。でも、そうやってしっかりと書く分、相手のことを考える時間も増える。その手間がデジタルと違って、手紙にしかないよさなんだろうなと思います。

桜田:もちろんデジタルのメッセージもいいと思いますが、私自身、感謝を伝えるときや、誰かの誕生日にはお手紙を書くことが多いです。文字のぬくもりや、相手に伝えるために書いた時間はすごく素敵なものだと思うので。この作品でも描かれていますが、手紙にかける想いは大事なんだなと思いました。

――普段から手紙を書かれているという桜田さんの"こだわり"があったら教えてください。

桜田:便箋は、その人に合うものや自分のテンションで選んだりしています。お店で探している時間も楽しいですね。

――神尾さんは、もし手紙を書くなら、誰にどんなことを書きたいですか?

神尾:やっぱり家族ですね。最近はなかなか実家に帰れず、年に2~3回しか会えていないので。「ちゃんと元気にやっているよ!」ということを伝えたいです。でも、母とはちょいちょい連絡を取っているので(笑)、おじいちゃんとおばあちゃんに手紙を書きたいですね。一応2人もメッセンジャーアプリをやっているので、たまに送ってみるんですけど、既読にはなるけど返事が来ないんです。返し方がわからないんだろうなと思って(笑)。

桜田:かわいい(笑)。

神尾:だから手紙を書こうかなと思います。

――最後に、お二人にとって「手紙」とは?

神尾:やっぱり人柄が表れると思います。どういう気持ちで書いたのかがそのまま文字に反映されると思うので。それを手紙として送り合うのは、思い出にも残るし、ちゃんとモノとしても残るから、すごく尊いものだなと思います。

桜田:私は、「自分の想いをのせるもの」だと思います。字のきれいさはあまり関係ないと思うんですよ。手紙を受け取った側からすると、どれだけ想いがこもっていて、どれだけ向き合って書いたかが大切で、時間、便箋、そういうものに表れると思うので。言葉で自分の想いを伝える手段の一つとして、手紙はすごくいいものだなぁと思いますね。

映画公開に合わせて、映画『大きな玉ねぎの下で』×日本郵便 ぽすくまの各種キャンペーンを実施

手紙を通して想いを伝え合う大切さに改めて気づくことができる映画『大きな玉ねぎの下で』。2025年2月7日の公開に合わせ、日本郵便とのコラボレーションキャンペーン「『大きな玉ねぎの下で』×日本郵便 ぽすくま」が実施されています。ハッシュタグを付けて、テーマに沿ってXにポスト(投稿)すると抽選でプレゼントがもらえるSNSキャンペーンをはじめ、「ぽすくまにおたよりを送ろう!」キャンペーンなど、映画を盛り上げる企画を複数展開していますので、映画の公開とともに、そちらもぜひ楽しんでみてください。

大きな玉ねぎの下でお手紙を送りたいキャンペーン

※SNSキャンペーンは、2/9(日)までの投稿が対象です。

「ぽすくまにおたよりを送ろう!」キャンペーン

※映画コラボキャンペーンはがきでのお返事は、1/31(金)当日消印分までが対象です。
※「ぽすくまにおたよりを送ろう!」キャンペーンは終了いたしました。

作品紹介
映画『大きな玉ねぎの下で』
2月7日(金)公開
監督:草野翔吾 出演:神尾楓珠、桜田ひより
配給:東映
©2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

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